パインファニチャー
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面河に住んで最初の冬は、しんしんと雪が降り積もり、気がつくと六十センチにもなっていました。こんなに沢山の雪を見るのは、生まれて初めてです。嬉しくて、早速、そり遊びです。百メートルほどの坂を一気に下るので、スリル満点です。そり遊びは、その後ずっと冬の楽しみになりました。しかし、遊んでばかりもいられません。道路まで車を出すために、運動場の雪掻きをしなければならないのです。雪はとても重くて、腕は痛くなるわ、長靴に雪は入るわ、夫と二人だけの厳しい作業でした。この頃は、仕事用のトラックしか持っておらず、雪道には苦労しました。雪の日の納品で、夜遅くなった時のことです。上り坂の途中で車が動けなくなり、スコップで雪を掻いたり、タイヤの下に板を敷いてみましたが、全く動きません。こうなったら、最後の手段。私が重しになって、荷台にしがみつく羽目になってしまいました。その後、雪に備えてジープを買ったのですが、またもや恐ろしいめに遭いました。風太を乗せ、買出しに私が運転していた時のことです。車一台がやっと通れる山道で、大型トラックに出会ってしまいました。私がバックしなくてはならなくなり、離合できるところまで下がろうと思うのですが、左はガードレールがなく、下は谷です。雪のため、どこまでが道なのか定かではありません。その時、「お母さん、がんばれ」と、一歳の風太に励まされ、無事に離合することができました。雪については、忘れられないことがまだあります。それは、一月二日のことでした。水仕事をしていると、突然、、水が止まってしまいました。校舎の裏山にある水槽を調べてみると、水は送られてきていません。取水口に何か詰まったのかと、水源地へ行ってみても、異常はありませんでした。これまでも、水の止まったことは何度もあったのですが、水源地の取水口に木の葉などが詰まっていることが多く、ごみを取り除いてやると、すぐ水は流れ始めました。しかし、今回はいつもと違って厄介な様子です。水源地から三キロ離れた水槽まで引いているパイプが、途中で詰まっていることしか考えられません。パイプの通っている位置が分かれば、まだよかったのですが、図面など無いと言うのです。記憶を頼って何度も掘ってみるしかありません。そうして、正月も二日から、雪の中での土方作業を四日間も続けたのです。その間、水が出ないので、谷川へお米をとぎに行ったり、何度も水を汲みに言ったりと、たいへんでした。四日目に詰まっている箇所を発見し、十メートルほどパイプをつなぎかえて、やっと、水が出るようになりました。この時ほど、家の中にいて水が出ることのありがたさを、しみじみ感じたことはありませんでした。